エスケープシーケンス
エスケープシーケンスとは、画面上に文字を出力するときに文字そのものではなく、カーソルの移動や文字の色の変更・消去などといった、文字出力の制御を行う特殊な文字列のことです。
制御コードのescapeと制御文字を組み合わせて用いるため、エスケープシーケンスと呼ばれています。もともとは出力装置の制御に用いられる文字列で、C言語ではよく用います。
その他にも、テキストエディタでマクロを使いこなしたり、特殊な文字を指定したりするときに使われています。初期のパソコン通信では、テキストに色を付けたり、カーソルに特殊な動きをさせる際に用いられました。
C言語で用いられる主なエスケープシーケンスは、以下のとおりです。
記述 | 意味 |
---|---|
¥0 | ヌル(null)文字 |
¥b | バックスペース(BS) |
¥t | 水平タブ(TAB) |
¥t | 垂直タブ(TAB) |
¥n | 改行(LF) |
¥r | 復帰(CR) |
¥¥ | ¥ |
¥' | ' |
¥" | " |
¥a | ベル文字 |
¥f | ページ送り(クリア) |
¥? | クエスチョンマーク |
¥N | 8進定数(N:8進数の定数) |
¥xN | 16進定数(N:16進数の定数) |